5月16日現在、文部科学省から「学習遅れを複数年にわたって解消することを認める発表」が、ありました。
小学生の子供がいます。
ニュースで、学習の遅れを複数年で解消するって言ってました。
これって、どういう意味ですか?
こんな疑問に、お答えします。
- 文部科学省の最新情報と現在までの流れ
- 学習の遅れを解消する具体的な方法
私は、元小学校教諭です。
現場で約10年間、働いてきました。
現在は、小学生と幼稚園児のママです。
夫は、現役の中学校教諭です。
この記事を読めば【学習遅れの問題点と具体的な対策方法】が分かりますよ!
私も小学生の母として、学習遅れや今後の対応が、気になっているうちの1人です。
ママ友からも「うちの子6年生だし、勉強これからどうなるんだろ…大丈夫なのかな?」と、不安の声を耳にします。
結論は
学習の遅れは、2年間にわたって解消していくよ!
だから、心配しなくて大丈夫!
ということ。
ただ、問題が1つあります。
学校によって、対応の差が出てくると言うことです。
だからこそ、学校だけに頼らず、家庭でできることをやる必要があります。
でも、アキちゃんは、元先生だからいいけど
私は、勉強教えられないわ…オワッタ
というママ友にも伝えたい!
家庭でできる具体的な学習対策も紹介していきます。
文部科学省の最新情報と現在までの流れ

5月15日に、文部科学省から発表された内容は、以下のとおりです。
各学校において本年度指導を計画している内容について学年内に指導が終えられるように努めても、なお臨時休業及び分散登校の長期化などにより指導を終えることが難しい場合には、学校教育が協働的な学び合いの中で行われる特質を持つことに鑑み、学校行事等も含めた学校教育ならではの学びを大事にしながら教育活動を進めていくことが大切であること等を踏まえ、令和3年度又は令和4年度までの教育課程を見通して検討を行い、学習指導要領において指導する学年が規定されている内容を含め、次学年又は次々学年に移して教育課程を編成する。
※今後、文部科学省において上記特例的な対応を可能とするために必要な制度的措置を講じるともに、義務教育段階については、教科書発行者と協力して参考資料の提供を行う予定。
つまり、
1年間の間に決まった学習内容を終えられなくてもいいことにするよ。
でも、最大限の努力はしてね。
というものです。
- 学習内容は最長2年間繰り越しを認める
- 学年をまたいで教えることができる資料を提供予定
- 小6と中3は優先的に授業を確保できるようにする
- 学校以外の施設を使って分散登校を要請
- 授業時間を短くしてコマ数を確保
- 学校でしか教えられない内容と家庭学習できる内容を分けて勉強
- 本年度中に学習内容が終えられるように最大限努力する
- 夏休みをなくして授業を詰め込むことはさける
ちなみに、臨時休校が始まったばかりの2月28日は、
『絶対補習するから大丈夫!』と発表
過去記事>>【臨時休校】子供の勉強は?元小学校教員が家庭学習の対策法を紹介
1ヶ月過ぎた4月10日には、
『家庭学習も成績に反映させるね。家で勉強して覚えられたら、学校で教えないことにするね。』と発表
過去記事>>臨時休校中の家庭学習が成績に反映!?小学生の具体的な勉強方法を解説
2ヶ月過ぎた現在は、
『今年中に勉強終わらなくても、いいことにするね。でも、終わるように努力はしてね。』と発表
コロナの影響で休みが長引くにつれ、文科省の発言も変化していることが分かります。
それだけ、決まった学習内容が終われない日数になっているということ。
でも、今の状況では仕方がないので、臨機応変に対応していくしかありません。
ただ、気になることが1つ。
コロコロ変わる発表に対応している『学校』のことです。
コロナ休校の最大の問題点とは?

日々、先生方は対応に追われています。
時間割を変え、行事を変え、宿題を作り、家庭への連絡をしています。
我が子が小学生だからこそ、分かりますし、
夫が教諭だからこそ、よ~く分かります。
先生方、大変だね…
(引退してて、よかった…)
一方、親としては、
この勉強量で大丈夫?
宿題の印刷を家でするの?めんどうだな…
印刷代だってかかるのに…家庭に丸投げ?
なんて感じるのも、本音です。
文科省の大臣記者会見でも
学校間で対応が様々だということは否めないと思います。
引用元:大臣記者会見等:文部科学省
と、学校の対応に差があることを認めています。
じゃあ、我が子の学校がハズレで、しっかり対応してもらえなかったら、勉強の学び残しが出てくるってこと?
と、心配になりますよね?
当たりハズレと言ったら、語弊があるかもしれませんが…
実際、当たりハズレってあります。
私も現場にいたから、よく分かります。
私自身がハズレと思われていたのかも…ということは、棚にあげちゃってますが(汗)
では、ハズレだった場合
我が子の勉強に学び残しがないようにするには、どうすればよいのか?
家庭でやるしかありません!
とは言え、「できない!!」という方向けに、家庭でできる具体的な学習対策を解説します。
家庭でできる具体的な学習対策とは?

まずは、学校任せにしない!ということです。
じゃあ、結局、親が見れってこと?
家庭に丸投げじゃん!
子供が6年生だし、もう親は教えられない!!
そんな場合でも、大丈夫です。
学校の対応だけの受け身ではなく、自分から学校にアプローチしましょう。
- ここ分かんないです。
- 教えられませんでした。
と、学校で教えて欲しい箇所をお知らせするのです。
保護者からアプローチされて、拒否する先生はいません。
子供が宿題で分からなかったところや家で取り組んだドリルでも、勉強でつまづいた箇所をメモして、学校に伝えるだけです。
伝え方は
- 分からなかった箇所のメモ 又は 付箋をはる
- 電話かFAXで伝える 又は 分散登校でメモなどを渡す
これでOKです。
実際に私が現役時代、保護者の方にやってもらってました。
5分休みなどを使って、個別指導することで、学力定着ができました。
子供たちがつまづきやすい部分、自分が説明ベタであった部分が分かり、逆に助かっていました。
家庭でやる学習対策の順番は、以下の4つです。
- 学校で出された宿題に取り組む
- 分からないところはメモ、又は付箋をつける
- 電話・FAX、又は分散登校の時に知らせる
- 学校で宿題がない場合は、教科書の問題・ドリル・プリントで勉強する。内容は予習が望ましいですが、むずかしいなら復習でもOK!
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コロナ休校による学習の遅れは、2年間の間に学べばよいと文科省から発表されました。(2020年5月15日現在)
ただし、小6と中3は繰り越しがむずかしいため、分散登校や授業時間を短くし、コマ数を確保することで、優先的に授業することとなっています。
ただし問題点は、学校に対応の差があるということでした。
解消するためには、家庭でできる範囲で頑張る必要があるということ。
以下の 4つの手順を紹介しました。
- 学校で出された宿題に取り組む
- 分からないところはメモ、又は付箋をつける
- 電話・FAX、又は分散登校の時に知らせる
- 学校で宿題がない場合は、教科書の問題・ドリル・プリントで勉強する。内容は予習が望ましいですが、むずかしいなら復習でもOK!
この記事を見ていると言うことは、お子さんの勉強を心配している方だと思います。
勉強に関心があるということは、あなたのお子さんは大丈夫です。
一緒に乗り切ることができます!
残念ながら、勉強に関心がない方は、動かないし、放置しています。
それは、コロナの休みに関係なく、元から勉強を重視しない。
学校が動いても、動かなくても関係ない。という方です。
でも、これを見て下さっているあなたは、確実に動いています!
学習遅れがないように、しっかり向き合っている証拠です。
そういうおうちの方と一緒なら、基本、お子さんの勉強は大丈夫だと強く言えます。
これは、何百という家庭を見てきたので、ハッキリと言い切れます。
やる家庭はやるし
やらない家庭はどんな状況でも、やらないのです。
コロナという前代未聞の状況は、学校もはじめての経験です。
家庭でできることを今、一緒にやっていきましょう。
- 家庭学習の方法が分からない。
- どうやって学校に伝えたらいいの?
など、疑問や悩みが出てきたら、私でよければお話聞かせてください。
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気軽に相談ください。
もちろん、無料です(笑)
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
応援して頂けると嬉しいです。

2020/05/16
アキ