周りと比べると、我が子は『育てにくい子』だと感じます。
赤ちゃんの時は、よく泣き、ずっと抱っこでした。
1歳過ぎからは、こだわりが強く、すぐに癇癪(かんしゃく)を起こします。
私の育て方が悪いのでしょうか?
育児に疲れました。
こんな悩みを持つ、おうちの方、いらっしゃいませんか?
実は、私も同じ悩みを持っていました。
上の子がまさに『育てにくい』と感じる子
私は、小学校教諭だったので、色々な子供を見てきました。
子供の発達について知識もあり『我が子は、発達グレーでは?』と悩むことも。
当時、自分なりに色々な本を読み、調べた先にたどり付いたのが【HSC~エイチエスシー~】という言葉でした。
今回は『育てにくい子に疲れた!』というおうちの方へ
ひといちばい敏感な子【HSC】の特徴と、関わり方を紹介したいと思います。
- HSC『ひといちばい敏感な子』とは?
- HSCのチェックリスト
- HSCの接し方(体験談)
- HSCを知るためのオススメ本
現在、我が子は小学生になりました。
こだわりが強いところや、感覚が敏感なところは、相変わらずです。
でも、乳幼児期の時ほど『育てづらい子』とは、思わなくなりました。
それは、私が【HSC】を知ったからなのか、ただ我が子が成長しただけなのか…
ハッキリ証明は、できません。
少なくとも【HSC】を知って、子育てが楽になったのは、確かです。
過去の私と同じく『育てにくい子に疲れた!』と悩む方が、この記事を読んで少しでも楽になれたら、うれしいです。
Contents
育てにくい子に疲れた!もしかすると【HSC】かも?

- ずっと抱っこしてないと、寝てくれない。
- ちょっとしたことでも、癇癪(かんしゃく)を起こす。
- こだわりが強く、だましが効かない。
こんなお子さんは、もしかすると【HSC】かもしれません。
HSC『ひといちばい敏感な子』とは?
HSCとは、『ひといちばい敏感な子』のことです。
- 深く考えたり
- 刺激を受けやすかったり
- 感情が豊かだったり
- 小さな変化に気がつきやすかったり
体も心も、とても敏感な子のことをさします。
性別や国籍に関係なく、5人に1人が、生まれつき持っていると言われる『特性』のことです。
特性なので、発達障害でも、病気でもありません。
また、育て方の問題でもありません。
生まれもった特性なので、治すものでもありません。
HSCとは【Highly Sensitive Child】の略です。
日本では『ひといちばい敏感な子』と訳されています。
アメリカの心理学者:エレイン・N・アーロン博士が、1996年に発表しました。
チェックリスト

HSC『ひといちばい敏感な子』か、どうかを知るための、チェックリストです。
全部で23項目あります。
- どちらかといえば当てはまる、過去によく当てはまっていたなら『はい』
- まったく当てはまらない、ほとんど当てはまらないなら『いいえ』
で、答えて下さい。
1 | すぐにびっくりする |
2 | 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる |
3 | 驚かされるのが苦手である |
4 | しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある |
5 | 親の心を読む |
6 | 年齢の割りに難しい言葉を使う |
7 | いつもと違うにおいに気づく |
8 | ユーモアのセンスがある |
9 | 直感力に優れている |
10 | 興奮したあとはなかなか寝つけない |
11 | 大きな変化にうまく適応できない |
12 | たくさんのことを質問する |
13 | 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる |
14 | 完璧主義である |
15 | 誰かがつらい思いをしていることに気づく |
16 | 静かに遊ぶのを好む |
17 | 考えさせられる深い質問をする |
18 | 傷みに敏感である |
19 | うるさい場所を嫌がる |
20 | 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく |
21 | 石橋をたたいて渡る |
22 | 人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく |
23 | 物事を深く考える |
13個以上に「はい」がついたら、お子さんはおそらくHSCだと言えます
しかし、心理テストよりも、子供を観察する親の感覚のほうが正確です。
たとえ「はい」が1つか2つの場合でも、その度合いが極端に強ければ、お子さんはHSCの可能性があります。
『HSCチェックリスト』引用先
HSC子育てあるある うちの子はひといちばい敏感な子!
(監修:明橋大二/著者:太田知子/発行所:1万年堂出版)
HSC『ひといちばい敏感な子』への接し方

その子の個性を受け入れて、その子らしく生きられるようにすることが、大切です。
それが分からないんです!
ですよね…
私も育児まっさい中!
日々、悩みながら、子育てしていますが、私なりに、たどりついた答えは、4つです。
- 白黒させない『グレー』もOK
- 『我が子サイコー』いい面を見る
- 『ま、いいや』の気持ちをもつ
- 『私のせいじゃない』誰が育てても大変
1つずつ、解説していきます。
接し方1:白黒させない『グレー』もOK

私自身がそうなのですが、白・黒とハッキリさせたいタイプ!
- ダメなことは、ぜった~いダメ!!
- 謝るまで、ママは退かないよ!!
そんなガチガチ思考で、育児していた私。
でも、白黒させることが、我が子を追い詰めていることに、気か付きました。
ぜったい、あやまらない!!
わたしは、わるくない!!
我が子は、私が白黒させようとすると、逃げ場がなくなり、さらに意地を貼ります。
私もイライラが、ヒートアップ!
お互い、意地の張り合いで、気持ちをすり減らしグッタリ…
結局、1番たいせつだった、解決したいことが分からなくなってしまう。
そんな悪循環でしたが、解決方法が見つかりました!
それが、「グレーでもOKだと思うこと」です。
命に関わることや、人として絶対に許せないことに関しては、別です。
それ以外の「親が折れることは認めない」「謝るまで許さない」なんてことは、私と我が子の間では、なくなりました。
そうだね。
ひーは、そう思ったんだね。
ママはこう思ったけど、ひーの考えもあるかもね。
大人の私が、子供の逃げ道をあえて残してあげる。
全てに白黒つけようとしない。
グレーでもOK!
それって「甘やかし」だよね?
私なら、ぜったい最後まで粘って、子供に謝らせるよ。
と、いうママ友もいました。
確かに、そういう見方もあります。
私も当初は「甘やかし」だと思ってました。
だから、退かずに白黒させてました。
でも、本当に悪循環になるだけなんです!
だから、周りは周り、うちはうち。
例え「甘やかし」だと周りから見られても、私と子供の間では、『グレー』もありという結果に行き着きました。
それが、我が子の自尊心を傷付けず、親子で穏やかに過ごすためのポイントでした。
完璧主義者でせっかちな私には、すごく大変でしたが…
今も白黒させたくなりますが…気をつけています。
接し方2:『我が子サイコー』いい面を見る

次に、いい面に目を向ける、ということでした。
どうしても、あれもできない!これもできない!こうして欲しい!
という気持ちばかりが出て、焦ってしまう日々…
- どうして切り替えができないの!
- だましが効かなくて、疲れる!
- そんなことに、こだわるな~!!
と、我が子を育てていると、感じることがたくさん。
でも、逆に考えるようにしました。
だましが効かないほど、違いが分かる!
頭がいいぞ!
なんて、親バカに考えるように、しました(笑)
親バカ思考になることで、私自身が楽になれました。
接し方3:『ま、いいや』の気持ちをもつ

いい面に目を向けると同時に、私に必要だったのが、
『ま、いいや。』
『そのうち、どうにかなる。』
という楽観的な思考でした。
- こうあるべき!
- こうしないと!
に、縛られると、親子で辛くなるだけ…
白黒させない『グレー』を受け入れると同時に、
『ま、いいや』の楽観的な思考をもつことで、子供にも自分にも逃げ道を作ってあげる。
甘いかもしれませんが、完璧主義の私にはちょっと力が抜けて、ちょうど良くなりました。
接し方4:『私のせいじゃない』誰が育てても大変

最後は、手が掛かる子は、誰が育てても手が掛かるという考えです。
- 私の育て方が、ダメなのかな?
- 甘やかしてるのかな?
って日々、悩んでいました。
でも、決してそうではありません!
断言できます!
誰が育てても、大変な子は、大変なのです。
元幼稚園教諭で、発達支援センターでも働いていた実母でも、上の子のお世話には苦労していました。
ママの育て方・関わり方が悪いわけではない。
同じように育てていても、下の子は『育てにくい』とは、感じたことがありません。
誰が育てても、大変な子は大変なのです。
HSC『ひといちばい敏感な子』を知るための本

HSC『ひといちばい敏感な子』について知るためのオススメ本を紹介します。
4コマありで、分かりやすく、あっという間に読めます。
▼HSCの基本が分かります▼
▼HSCの接し方が分かります▼
少し難しいですが、もっと詳しく知りたい方はコチラもどうぞ。
子供だけでなく、大人=HSP(ひといちばい繊細な人)についても、分かります。
私は3冊、ぜんぶ読みました。
育てにくい子は誰のせいでもない!【HSC】のまとめ

- ずっと抱っこしてないと、寝てくれない。
- ちょっとしたことでも、癇癪(かんしゃく)を起こす。
- こだわりが強く、だましが効かない。
そんな『育てにくい子』と感じたら、もしかすると【HSC】ひといちばい敏感な子かもしれません。
HSCは、親の育て方のせいでも、本人のワガママのせいでも、ありません。
発達障害名や病名でもありません。
心理的な概念で、その子の特性だと思って下さい。
HSCは、人より感受性が豊かで、優しい面がたくさんあります。
小さいことによく気がつき、ぬいぐるみや動植物にも、とても優しくできます。
そんなHSCを育てていることに、自信をもちましょう!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
応援して頂けると嬉しいです。


2020/03/09
アキ